青年部設立の意義
組合組織の現状
協同組合は、相互扶助の精神に基づき共同で経済事業を行ない、組合員である中小企業者の経済的地位の向上に寄与する組織体です。
しかしながら、我が国の経済構造が大きな変革期を迎えている今日、中小企業のみならず、企業規模・業種を問わず社会経済環境のあらゆる局面で企業・組織は生き残りのための厳しい選択に直面している中、競争力の弱い中小企業の安定と成長のために有効であった組合組織も、規制緩和や自由競争などの流れの中で共同事業の有効性も揺らぎつつあり、組織としての存続発展の過渡期を迎えていることも事実です。
変化が求められる組織
組織が存続していくためには、組織を取り巻く内的・外的要因に対して柔軟に組織構成や事業を変革していくことが必要です。組合は人的結合体であるため様々な人材の宝庫でもあり、その時々の経済環境にあった組織変革を行い、個々の組合員ニーズに見合った共同事業を実施していくために、若い人材の柔軟な発想と行動力を取り入れていくことも可能です。そしてその役割を組合青年部が担っている組合も数多くあります。
組合青年部を創ろう
組合青年部は、組合内の若手青年経営者・後継者等により構成される組合の内部組織です。その活動は、親睦会的なものから若いエネルギーと斬新なアイディアにより組合事業の実施主体となるものまで幅広くあります。また、組合の枠にとらわれない様々な活動を行っている青年部もあります。さらに、他の組合青年部と交流をもつことで、業界の垣根を越えた新たなネットワークが創られ、新しいビジネスチャンスを生み出すことも可能となります。
組合の青年部である以上、組合から独立した任意の自由組織ではなく、将来の組合の運営を担う人材の育成基盤や組合の事業活動を補完するという重要な役割を担っており、またそこは、中小企業の経営者や管理者の養成に最適の場です。