協同組合編
高知県木材商業協同組合(共同加工事業)
建築用木材の共同加工事業(プレカット事業)で高知ブランドを全国発信。
近年、建築用木材市場では、コンピュータ制御で加工精度が高く、さらには建築現場において廃材を出さないことから環境問題にも対応したプレカット加工製品は、工務店や大工からの要望も高まっていました。ところが、本県ではプレカット加工体制が不十分であるため、県外へ加工委託する場合もあるなど、コスト競争力は低く、受注機会を逃すことも少なくありませんでした。そこで、製材業者及び木材小売業者によって組織された当組合では、組合員の受注機会を増やして売上や収益の向上を目指すため、組合で新たにプレカット施設を設置し、共同加工を実施することになりました。
プレカット作業風景
プレカット加工製品
協同組合土佐刃物流通センター(共同販売事業)
伝統の技術に裏打ちされた確かな品質!
鍛え抜かれた切れ味を世界に発信
元来、高知県の鍛冶屋は受注生産であったため、注文が多いときには夜通しで刃物を打ち続け、逆に、注文がないときは何もしない、といった生活をしていました。ところが、木材伐採や農作業の機械化が進むにつれ刃物の需要が大きく減少し、ある程度年間を通して販売していけるような仕組みづくりをしなければ生き残れなくなりました。そこで、商品の在庫を共同で持ち、計画的な生産を行っていくため、地元の鍛冶屋が団結して当組合を設立しました。在庫の共有だけでなく、独自ブランド「ZAKURI」を立ち上げ、国内だけにとどまらず、現在ではドイツ・アメリカ・カナダの小売店に直接輸出もしています。
組合員が生産した製品群
「ZAKURI」タペストリー